[ 2018年06月16日 ]
■第53回 全電工労連 北海道地区連絡会 に参加してまいりました。
全電工労連北海道地区連絡会に参加して参りました。
北海道は少しだけ仙台より肌寒かったですが、
まだ、先日開催された冬季オリンピックの余韻が少し残っている様子でした。
仙台のスケートリンクも、冬の五輪の後は、第2の羽生君を目指す子供たちで混んでいるとということです。
北海道でもカーリングはその手軽さから、観光客にも人気で、
数少ない練習場のレンタルは、平日でも倍率が100倍で、
休日になるとなんと500倍になるそうです。
そんな冬の五輪の余韻が残る北海道にて、苫東厚真発電所と苫小牧CCS実証試験センターの視察でした。
最初は苫東厚真発電所の見学に参加しましたが、
北海道のおよそ40%の電力をまかなう事ができる施設ということでした。
実際に大きな音をたてながら稼働中で、
いくつもの街の電気をまかなう巨大な発電機に触れることも出来、
改めてその働きの大きさを実感する事が出来ました。
その後は、国の進めるCCSプロジェクトを見学して来ました。
説明を受けるまで、よく分かりませんでしたが、パリ協定の地球温暖化対策に関する条約に対応するための国の施策だとの事。
端的な説明ですと、
燃料を燃やして発生した二酸化炭素を、
地中に閉じ込める機能を持った施設です。
160億円の税金が投入されているという事で、
世界的に見ても、トップレベルの技術を採用した施設という事で海外からの視察も多いという事でした。
ただし仮に、火力発電所でCCSの技術を使って、発生するすべてのCO2を地中に埋めるとすると、コストを反映した電気使用料金は2倍になってしまうという事でした。
細かい技術的な事は説明をはぶきますので、
詳しく知りたい方は、下記URLを覗いてみてください。
http://www.japanccs.com/business/demonstration/
近い将来、もしこの方式を国として採用する事となった場合、
大きな工場を作る際の必須の施設になる可能性もあるとの事でした。
そうなれば、電工各社も関わる案件となるそうです。
CCS見学の後は、北海電工さんが懇親会を準備して下さいました。
話される話題は様々でしたが、
参加者の方々も、CCSの技術については感心しているようでした。
また、参加者のメンバーは、北海道出身の方が多いのですが、
北海道内の出身地区の違いによって、大分習慣の違いがあるようで、
その違いを横で聞いているだけでも、楽しい会でした。
持ちろん食事もラーメンサラダや、新鮮な海鮮料理等、
美味しい北海道のものを頂けた、興味深い話を更に盛り上げてくれました。
余談ですが、視察中、懇親会中密かに「そだねー」(冬の五輪カーリングで流行った言葉)
のフレーズを、一度は聞けるかなーと、淡い期待とともに、
どのお話も真剣に耳を傾けて説明を聞かせていただきましたが、
結果して、一度も耳にする事はありませんでした。
(勿論、しっかり中身も聞いてました。)
その事が少し心残りですが、
視察の内容は元より、
全国の電工部会の方々と交流出来たことで良い刺激を受けることができました。
視察と交流、そして米朝首脳会談の開催された日という事で、忘れられない旅になりました。
案内役を務めて頂きました北海電工の皆さん、
大変ありがとうございました。